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フロリダ州の老人ホームで入所者12名が熱中症で死亡の疑い~ハリケーンイルマの後遺症

アメリカにおける報道によると、今夏アメリカを襲ったハリケーン、イルマの影響によって、空調設備が破壊されたナーシングホーム(老人ホーム)で高齢の入所者12名が暑さのために死亡していたことが判明したそうです。

今年8月末から9月初旬にかけてアメリカやカリブ海の島々を襲った超大型ハリケーンイルマは日本でも被害の様子が大きく報道されたので覚えている方も多いと思います。
大型台風による被害は日本でもみられますが、アメリカでも超大型のハリケーンが都市に壊滅的な打撃を与えることが度々あります。

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イルマの被害はフロリダ州を中心にアメリカ国内で停電が730万戸、死者40人の被害を出したとされています。
しかしハリケーンが去った後にも、その後遺症によってライフラインが破壊されたことにより、フロリダ州のナーシングホーム(老人ホーム)で多数の高齢者の犠牲者が確認されました。

ハリウッドヒルズのリハビリセンターでは、ハリケーンイルマがフロリダ州を襲った直後、9月10日にエアコンが故障し、9月13日に8名の入所者が死亡。残った入所者は避難しましたが、その次の週にはさらに6名が死亡。(うち2人は空調の故障とは無関係だったとの診断)

フロリダ州はその地形上ハリケーンの被害を受けやすいそうです。
また熱帯に属する温暖な気候であるため、夏季は相当な高温に達することもあるようで、ハリケーン後の当時も相当な暑さだったのだろうと想像できます。

しかしエアコンが破壊されて施設内が異常な高温に達したのであれば、それに対する対応はとられなかったのか。
日本でも気候による変動はありますが、毎年数百人から千人くらいの人が熱中症で死亡しており、その多くが高齢者です。
高齢者介護のプロであるナーシングホームにおいて、設備が故障していたからといってこのような痛ましい事態は避けられなかったのでしょうか。

どうしても空調が復旧できない場合、通常であれば危険な高温に陥る前に、管理者の判断によって他の施設なり避難場所に入所者を移送するなどの対応をとるべきだろうと思いますが、ハリケーン被害による道路状況の悪化などで孤立し移送が困難だったのか。
入所者の健康管理体制はどうなっていたのか。

このナーシングホームは弁護士を通じて適切な処置を行っていたことを主張しているそうですが、様々な疑問が残ります。
当局は誰が責任を負い、誰が罰せられるのか。状況を確認し検討しているとのことで、要介護者の災害時対策やアメリカの高齢者ケアの現状に今後大きな波紋を呼びそうです。

一方で日本も自然災害の多い地域であり、これまでも台風や地震、津波等で介護施設の入所者が被害を受けた例が過去にも多くあります。
災害時の緊急避難はもちろんですが、ライフラインが断たれてしまった場合の対応についても、詳細な行動計画を立てる必要があります。


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Author:カネラ
社会福祉士、介護支援専門員。
特養に勤めています。
福祉専門職の視点から、福祉の現場やそれを取り巻く
社会情勢について考察していきます。

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